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2005年04月09日

Dir en grey-Withering to death-

今日は、Dir en greyの1年6か月ぶりの新譜、「Withering to death」をレビューします。1曲目は「Merciless Cult」。幻想的なシンセ〜Gtの重金属音で始まります。京の暴力的なシャウトも、相変わらず。2曲目はアップテンポな「C」。間奏のGtのリフとサビのハモリがカッコイイです。この曲は比較的メロディアスなので、ディル初心者にもオススメです。3曲目は先行シングルの「朔-saku-」。バスドラの連打が圧倒的です。へヴィーなリフから一転、メロディアスなサビへ、そしてまたシャウト。ライブではヘドバンの嵐でしょう。4曲目は「孤独に死す、故に孤独」。Aメロの背後で2台のGtが複雑に絡みます。この圧倒な演奏力はディルならではでしょう。5曲目はイントロのアコギが印象的な「愛しさは腐敗につき」。歌メロを中心としているので、比較的聞きやすい曲です。シャウト中心の曲が多いので、一息つくにはイイかも。6曲目の「Jesus Christ R'n R」はAメロに絡むバックのGtが印象的。7曲目は「GARBAGE」。暴力的なGtのリフで始まります。ディルならではシャウトが聞けるこの曲は、灰銀虜の皆さんにはたまらないでしょう。8曲目は「Machiavellism」。先行シングルにも収録されています。畳み掛けるようなバスドラの連打とGtの複雑なカッティングのが印象的。サビはメロディアスなので、カラオケで歌うにはいいかも。でも、ちょっとキーが高いかな。9曲目は「dead tree」。幻想的でスローなイントロで始まりますが、途中からディルらしいメタリックでヘビーなサウンドになります。京のシャウトを堪能したい人にオススメします。10曲目は「THE FINAL」。前作「VULGAR」から半年後にリリースしたシングルです。ディルらしい圧倒的なヘヴィーさとメロディアスなサビが共存していて、名曲だと思います。今後もこの路線を突き進んで行って欲しいんですが、どうでしょう。11曲目は「Beautiful Dirt」。シャウトとへヴィーで圧倒的なGtのリフ、暴力的なDrが最後まで続きます。ライブでの煽り用かも?12曲目は、「THE FINAL」同様にへヴィーさとメロディアスなサビがうまく共存した「Spilled Milk」です。この曲もカッコイイですね。他のバンドに比べて少なめなソロは、ディルが楽器陣個々のテクニックではなく、楽曲全体の完成度を高めることを目指しているという事なのでしょう。13曲目は「悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱」。このアルバム唯一のバラードです。「冬が眠るあの季節には花束を添えにゆくから 」という歌詞が印象的。ラストの「鼓動」はちょっぴりHIPHOP風に始まりますが、もちろんすぐにディルの世界へ。サビの「声殺して〜」というフレーズと間奏のGtがカッコイイです。今回のアルバムもディルらしく、圧倒的な完成度があって、気に入りました。82点にします。

投稿者 largo : 2005年04月09日 18:23

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